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多肉植物が伸びすぎた(徒長)原因と対策

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多肉植物を栽培している際、茎が異常に細長く伸びてしまう現象が起こることがあります。

この状態は見た目が悪くなるだけでなく、植物の成長にも悪影響を及ぼします。

この「徒長」と呼ばれる現象の原因を理解し、適切な対策と対処法を学んで、多肉植物を美しく元気に保つ方法を見つけましょう。

「徒長」とは?

一般的に多肉植物では、葉が茎にぴったりと密着して生えているのが普通です。

しかし、栽培環境によっては、葉と葉の間隔が広がってしまい、茎だけが異常に伸びることがあります。この現象を「徒長」と呼び、多肉植物にとって好ましくない状態です。

徒長した多肉植物は、見た目が細長く、全体的に弱々しい印象を与えてしまいます。

徒長しやすい多肉植物の品種

エケベリア属

この属の多肉植物は、特に日光が不足すると徒長しやすいです。

エケベリアはロゼット形の葉を持ち、適切な日光がないと茎が伸び、ロゼットが緩んでしまいます。

アロエ属

アロエもまた、日照不足によって徒長しやすい品種の一つです。

光が不足すると、葉が細長く伸びてしまい、特徴的な肉厚の葉の形状を失います。

セダム属

セダムの一部の品種は、特に日光不足に敏感で、徒長しやすい傾向があります。

適切な日照を確保しないと、茎が長く伸び、葉が間延びします。

クラッスラ属

この属の多肉植物も、日照不足によって徒長しやすいです。

クラッスラは、日光が十分にないと葉が疎らになり、茎が長くなります。

多肉植物が伸びすぎてしまう原因

多肉植物の茎が伸びすぎてしまう「徒長」の主な原因は、不十分な日照と過剰な水やりにあります。

それぞれの原因を詳しくみてみましょう。

日照の影響

十分な日光を得られない場合、多肉植物は光を求めて茎を伸ばす傾向があります。

このため、夏の強い直射日光から避けるために日陰で管理していると、これが逆に日照不足を引き起こし、徒長の原因となることがあります。

水やりの影響

多肉植物は葉内に水分を蓄える特性を持つため、水を与えすぎると茎に水分が集中してしまいます。成長が早い品種では、水分の吸収も迅速に行われ、結果的に茎が伸びすぎることがあります。

さらに、日光が十分に届かない狭い場所での栽培や、不適切な量の肥料を与えることも、徒長を促進する要因になります。日光不足は植物が光を求めて茎を伸ばす原因となり、過剰な肥料は成長を不自然に加速させることがあります。

伸びすぎてしまった時の対策法

多肉植物の茎が過度に伸びてしまった際には、「切り戻し」という手法を用いて整えることが可能です。

切り戻しの手順
  • STEP1
    徒長した部分の茎を剪定ハサミで適切な位置でカットし、下部にある葉を除去します。
  • STEP2
    挿し木に適した長さに調整した後は、茎を数日間乾燥させることが重要です。
  • STEP3
    乾燥後の茎は挿し木の方法で新しい土に植え込みます。茎から取り除いた葉も無駄にせず、葉挿しによって新たな株を育てることができます。これらの葉は土の上に置いておくと根を張ることがあります。

※切り戻しを行う際には、植物の成長期や気候が穏やかな春や秋に実施することが望ましいです。

徒長を防ぐ多肉植物の育て方

多肉植物が徒長しないようにするには、十分な日光を当てることが重要です。

夏季の強烈な直射日光は葉焼けの原因になるため、部分的な日陰が望ましいですが、他の季節では十分な日光を確保しましょう。

理想的な状態を維持するためには、1日に少なくとも4~5時間の日光が必要とされています。

水やりの方法は品種や季節によって異なりますので、栽培している種類の特性を理解することが大切です。植物の状態と日光の量を考慮して、水の量を調整してください。

肥料を与える際には、適量を守ることが肝心です。肥料は与える量に応じて植物に吸収されるため、過剰な施肥は徒長を招くことになります。

日光への露出が不十分な徒長した多肉植物は、適切な日光を受けている植物に比べ、夏の高温や冬の低温に弱い傾向があります。そのため、一年を通じて日光の量や水やりの頻度に注意を払うことが重要です。

まとめ

徒長状態の多肉植物は、通常ならば耐えられる高温や低温でもダメージを受けやすくなります。徒長していない多肉植物に比べて脆弱になっているため、特に気をつける必要があります。徒長を防ぐためには、日常的に十分な日光を与えることが重要です。理想とされるのは、1日に最低4~5時間の日光を確保することです。葉間に隙間が見られるようになったら、日照不足を疑いましょう。

過剰な水やりも徒長の原因になり得ます。水やりは季節に応じて変化しますが、土の湿り気を適度に保つことが重要です。根腐れだけでなく、徒長を防ぐためにも、土が適切に乾燥するように注意しましょう。

徒長が進行した場合、切り戻しによって見た目を改善し、植物への負担を減らすことができます。切り戻しは、植物の成長期や春・秋の適切な気候の時期に行うのが最適です。夏や冬の厳しい季節は避けるようにしてください。

このように、適切な対策と対処法をすることで、多肉植物を美しく保つことが可能になります。

徒長を防ぐためには、日々の丁寧なケアが美しい多肉植物を育てる鍵となります。

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