ハオルチアは、100種類以上の異なる品種を持つ多肉植物です。
これらはツルボラン科（ユリ科）に属しており、ハオルチアには尖った葉から丸くてかわいらしい葉まで、さまざまな形の種類が存在します。
特に珍しいハオルチアの品種は、人気があり、希少性からオークションで高値で取引されることも珍しくありません。
この記事では魅力たっぷりなハオルチアの特徴と育て方を紹介します。
ハオルチアの主な種類
ハオルチアには、「十二の巻」、「オブツーサ」、「シンビフォルミス」、「玉扇（ぎょくせん）」など、たくさんの有名な種類があります。
ハオルチアの特徴と種類の分け方
ハオルチアは南アフリカが原産で、多肉植物の専門家エイドリアン・ハウォースの名前から名付けられました。
多くのハオルチアは岩の隙間に生えるので、強い日光が必要ない特性があります。
大きく分けて、「硬葉系」と「柔葉系」の2つのグループに分類され、どちらも葉がロゼット状に密集して生えるのが特徴です。
硬葉系
硬い葉を持つ種類は硬葉系と呼ばれ、その代表例は「十二の巻」です。
縞模様の鋭い葉が特徴で、インテリアとしても人気があります。
柔葉系
葉の先が半透明の種類は柔葉系です。
代表例は「オブツーサ」で、丸い葉の先が透明で、光に当たると輝きます。
自生地では土の中に埋まっていて、光を効率的に取り込むために透明な葉先が発達しました。その美しさから、「砂漠の生きた宝石」とも呼ばれています。
ハオルチアに最適の場所
多肉植物は、一年中風通しが良くて明るい場所で育てるのがベストです。
地面に直接植えるよりも、鉢植えで育てるのがおすすめです。
特にハオルチアという多肉植物は、強い日光が必要ない珍しい種類のひとつで、屋内でもよく育つし、伸びすぎることも少ないです。
しかし、葉がきれいに育つためには適度な日光が大事です。
鉢を時々回して、葉が均等に日光を受けられるようにすると、よりきれいな葉が育ちます。
ハオルチアの育て方
季節ごとに育て方が変わりますので、ひとつひとつ見ていきましょう。
春
場 所：風通しと日当たりが良い場所で管理しましょう。
水やり：ハオルチアは他の多肉植物に比べて水を好むので、土が完全に乾いたらしっかり水をあげますが、葉に水がかからないように気をつけてください。
肥 料：2週間から1ヶ月に1回、緩効性の肥料か薄めた液体肥料を少しだけ与えます。
夏
場 所：風通しの良い場所で、直射日光は避けてください。特に半日陰が適しています。
水やり：夏はハオルチアの休眠期なので、水やりは夕方に少量与えるくらいで大丈夫です。
水をたくさんやりすぎると根腐れの原因になります。
また、水をあげる際は、土の表面が乾いていることを確認し、少量を土の周囲に均等に与えるようにしましょう。
秋
場 所：春と同じように風通しと日当たりの良い場所で育てます。夏から秋に変わる時期には、徐々に日光に慣れさせてください。
水やり：土が乾いたらしっかり水をあげますが、湿りすぎには注意しましょう。受け皿に水がたまらないようにします。
肥 料：春と同じく、2週間から1ヶ月に1回肥料を与えます。
冬
場 所：ハオルチアは5度くらいまでの寒さに耐えられるので、冬は室内で育てるのが良いです。暖房の風が直接当たらない、明るく日光の届く場所が理想的です。
水やり：基本的に休眠期なので控えめにしますが、室内が暖かい場合は春や秋と同じく水やりを行っても大丈夫です。
ハオルチアの病気と虫の対策
ハオルチアは病気には強いですが、アブラムシやカイガラムシなどの虫には気をつけてください。
これらの虫がいたら、ピンセットで取り除くか、殺虫剤を使って駆除しましょう。
ピンセットで取り除く際には、ハオルチアのデリケートな葉を傷つけないように注意してください。
また、市販されている殺虫剤を選ぶ際には、多肉植物用のものを選ぶと安全です。
ハオルチアを育てるコツ
ハオルチアは強い日光を必要としないけれど、元気に育てるためには適度な日光が必要です。家の中では直射日光が当たらないけど明るい場所に置くと良いでしょう。
外では、明るい日陰で管理してください。たまに鉢を動かして、葉が均等に日光を受けられるようにすると良いです。寒さには約5度まで耐えられるので、冬は家の中の明るい場所に置いてください。
水やりは、春と秋にはたっぷりとしますが、夏は根腐れを防ぐために水の量を減らし、夕方に少し水をやるといいでしょう。
冬は土が凍ることがあるので、気温が下がる夕方以降は水をやらないようにしましょう。
ハオルチアを上手に育てる方法
ハオルチアは、そのきれいな見た目と珍しさで、ときに高く売れる人気の多肉植物です。
基本のお手入れのポイントを覚えれば、初心者の方でもきれいに育てることができますよ。
ハオルチアにはいろいろな魅力的な種類があるので、自分の好きな品種を見つけて、ぜひ育ててみてください。
