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多肉植物とサボテンは仲間?見た目の判断の仕方は?

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園芸店やフラワーショップでよく目にする多肉植物とサボテンは、その外見の類似性から、しばしば同じグループに属すると思われがちです。

しかし、これらの植物は実際にはどのような関係にあるのでしょうか?

表面的な見た目だけでなく、それぞれの本質的な特徴や育成方法にはどのような違いがあるのでしょうか?

これらの違いを詳しく解説し、多肉植物とサボテンの育成における適切な方法についても深く掘り下げていきます。

多肉植物とサボテンは見た目だけで判断できる?

外見が似ている多肉植物とサボテンですが、実はサボテンは多肉植物の一種に分類されます。

それでは、なぜ園芸店ではこの二つを別々に扱っているのでしょうか?

主な理由は、販売の際の顧客の利便性です。

通常、人々は棘があるものをサボテンと認識し、棘のないものを多肉植物と見分けがちです。しかし、棘がある多肉植物も存在するため、このような単純な分類は誤解を招く可能性があります。

では、多肉植物とサボテンを正確に区別する方法についてお話ししましょう!

多肉植物の世界

多肉植物、別名は多汁植物(たじゅうしょくぶつ)として知られるこれらの植物は、葉や茎、時には根が肥大化し、内部に水分やエネルギーを蓄える能力を持つ組織(柔組織)を発達させています。

これは主に、中南米やアフリカ南部の乾燥地域などの厳しい環境に適応するための進化の結果です。

世界には膨大な種類の多肉植物が存在し、現在も新しい品種が発見され続けています。

原種だけでも約15,000種類以上が存在するとされ、その多様性は驚異的です。

サボテンの不思議

多肉植物 サボテンサボテン、別名は仙人掌(せんにんしょう)は、多肉植物の一種で、サボテン科に分類されます。

これらの植物の主な原産地はアメリカ、メキシコ、中米です。砂漠や少雨地帯、高地など、一般的な植物が生育しにくい環境で進化を遂げたため、特徴的なトゲ状の葉と多肉質の茎を持っています。

このトゲ状の葉は、葉の表面積を減らし、昼夜の気温差によって生じる露が葉に留まらず、地面の根に直接水分が行くように進化したとされています。

また、サボテンは自身で蓄えた水分とエネルギーを使って成長することができます。

サボテンには約140属、2000種以上が存在し、人工栽培による品種改良を含めると5000種以上になると言われています。

多肉植物とサボテン、区別のポイント

多肉植物 サボテン

サボテンが多肉植物の一つとして分類される一方で、多肉植物の中にはトゲを持つ種も存在します。

アロエはその一例で、トゲを持つにも関わらず、サボテンではありません。

同様に、オベサ、ホリダ、ユーフォルビアなどの多肉植物もトゲが特徴的ですが、これらはサボテンとは異なります。

それでは、視覚的に似ているこれらの植物をどのように区別するのでしょうか?

サボテンと他の多肉植物を区別する鍵は、「棘座(しざ)」の有無にあります。

棘座はサボテン特有の特徴であり、トゲや毛の根元に見られる綿毛のような小さな突起やパッド状の構造です。この棘座の存在を確認することで、植物がサボテンであるかどうかを判別することができます。トゲが存在しないサボテンでも、棘座があればそれはサボテンとして分類されます。

このように、棘座の有無を確認することは、サボテンと他の多肉植物を区別する上で重要な要素です。

多肉植物とサボテン、それぞれの育て方

多肉植物とサボテンは、広い意味で同じグループに属しますが、種類によっては育て方が異なることがあります。

これらの植物は一般的に乾燥地帯に自生しており、日当たりが良く風通しの良い環境を好むという共通点を持っています。

春と秋には十分に水を与え、夏は適度に、冬は少なめに水やりをするのが一般的です。

しかし、多肉植物には夏型と冬型が存在し、種類によっては冬に水を与える必要があります。

サボテンは夏型の植物であり、多肉植物の中にも夏型が存在しますので、サボテンと一緒に植える場合は夏型の多肉植物を選ぶと良いでしょう。

夏型の多肉植物としては、アカベ、カランコエ、サンセベリア、アロエなどがあります。

これらは夏に活発に成長し、夏季の水やりに適応する特性を持っています。これらの植物は夏に最適な条件で育ち、サボテンと同様に乾燥環境に強い傾向があります。

したがって、多肉植物とサボテンを育てる際には、それぞれの種類の生育サイクルと水やりの必要性を理解し、適切な環境で育成することが重要です。

まとめ

多肉植物とサボテンは同じグループに属しますが、品種によって水やりの方法など育て方に違いがあることが明らかになりました。

この知識を持つことで、これらの植物を正しく識別し、適切なケアを施すことが可能になります。

これにより、植物が丈夫に成長し、美しい姿を楽しむことができるでしょう。

また、多肉植物の多様性とサボテンの独特な特徴を理解することは、植物学的な興味を深めるだけでなく、植物栽培の楽しさを増すことでしょう。

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